千代田顕微鏡 MT-B型

花粉の写真に使用している顕微鏡を紹介します。
普段は主に犬の健康管理(スメア検査、検便)のために使用しています。
私自身は顕微鏡について、あまり詳しくないので使い方や表記に間違えがあるかもしれません。(間違えがあったらゴメンなさい。)
この顕微鏡は、2年ほど前にオークションで入手した物です。
対物1~60倍(10倍の接眼レンズとの組み合わせで10~600倍)で7連レボルバであるところが使いやすそうで購入しました。
1974年~発売(千代田顕微鏡の歴史より)の古い顕微鏡ですが、状態も良く大変気に入っています。
●全体の様子
かなり重量のあるしっかりした作りですが、照明が内蔵されていてコンパクトに収まっています。(コンパクトと言っても往年の名機NikonS型顕微鏡よりひと回り大きいサイズです。)

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●対物レンズ(レボルバ)
×1、×2、×4、×10、×20、×40、×60の7つのPLAN対物レンズが付いています。
×1は、超広視野の10倍接眼レンズとの組み合わせで、18mm角カバーグラスのほぼ全体が視野に収まります。最高倍率は油浸×100が一般的ですが、油浸でない×60は使いやすく私好みです。

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●ランプハウス
照明ランプは30Wのハロゲンランプが内蔵されています。顕微鏡本体の中に収まっているためコンパクトです。形が特殊なため互換のある替球が手に入らないのが難です。

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●接眼レンズ
接眼部は、三眼です。眼視用(双眼部分)は、超広視野対応で経の太いタイプです。超広視野の双眼タイプは、長時間の観察でも疲れにくく快適です。
写真用の1本は、鏡筒の径が24.5mmです。ビクセンの顕微鏡アダプタが使えるので便利です。

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●デジカメの装着
ビクセンの顕微鏡アダプタを使用してデジカメ(Nikon CoolPix990)を装着した様子です。
顕微鏡写真用の接眼レンズは5倍タイプですが、CoolPix990を光学ズームの望遠域にした時に、丸くケラレル部分がちょうど無くなります。

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●コンデンサ
コンデンサの開口数は0.9。広域対応のための少し変わった形のコンデンサだと思います。
大きなレンズが使われていていかにも高そうです。
大小2つのコンデンサを組み合わせて使うことで、低倍率~高倍率まで安定した光を供給してくれます。

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●コンデンサ調整用のハンドル
ひょんな縁で知り合った方からの頂き物です。
コンデンサの装着ネジ及びコンデンサの芯だし調整ネジが小さくステージとの距離が近いため、コンデンサの取り外しや芯だし時にネジを回すと指が痛くなる事が不便でした。
そんな時、偶然このハンドルを譲っていただきまして、操作が非常に楽になりました。
譲っていただいた方は、このMT-B型の顕微鏡開発に携わっていた方で千代田顕微鏡に関するホームページも作られています。  【千代田顕微鏡の歴史】のページ(リンク切れ)

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●収納箱
桐製の収納箱です。自作です。

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●甘草(カンゾウ)の花粉
昔、内蔵ランプの変わりにLEDライト(千円程度のボタン電池式、フレキシブルタイプ)を使用して撮影した物です。
顕微鏡のコンデンサを外してコンデンサのあたりからプレパラートに向けています。
コンデンサを使わない分、解像度で劣るかもしれませんが、光源が白色に近いのでデジカメ撮影には有効だと思います。写真は、原画を縮小していますが色補正はしていません。
対物20倍、接眼5倍、CoolPix990で撮影。2枚目は、照明を少しずらしているため、暗視野照明風に写っています。3枚目は、花です。(2005年7月頃に撮影したものです。)

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